外皮用剤の裏事情
絆創膏等創傷被覆材
詳細は専門家に 丸投げします。『新しい創傷治療』
1 防水タイプの絆創膏等
絆創膏のパッケージには、「こんな風に使うんだぜ」とばかりに使用例のイラストや写真が表示されていることがあるが、防水タイプの商品については、身体のどこに・ どんな風に貼ってあるのかを、よーく注意して見ていただきたい。
イラスト or 写真を表示している商品のほとんどにおいては、手の甲・前腕部・太ももなどの、関節の曲げ伸ばしに伴う皮膚の伸縮の影響がほとんど無い部位に 貼られているはずである。
指・手首・肘・膝などの、しょっちゅう曲げ伸ばしする場所に防水タイプの絆創膏を貼っても、すぐにシワが寄ってその部分が剥がれて水が浸入してくるから、防水絆創膏を貼っても意味が無いんだよな。
過去に1回だけ、超小型の防水絆創膏のパッケージに、指の関節と関節の間に巻いてある写真が表示されているのを見たことがあるが、こんなのは少数派。
でもそれだって指を曲げたらシワが寄って水が入ってくると思うぞ。
また、オロナインのようなクリームタイプの傷薬を広めに塗ってしまうと、接着剤が肌に付かなくなるから注意しましょう。
2 水ばんそうこう
代表格は『コロスキン』だな。
ニトロセルロースを酢酸エチルとかエタノールなどの有機溶剤で溶かしたものである。
ニトロセルロースといえば火薬なので、下手すりゃ燃えま す。
だから焼き鳥屋とか大判焼き屋の中の人 は使わないほうがいいです。
傷口に酢酸エチルとかエタノールを直接塗ることになるわけだから、溶剤が揮発して皮膜が形成されるまでは、傷口を刺激して痛いのが当たり前 田のクラッカー。
その上、関節部分に塗って乾かすと曲げたときに突っ張るし、関節を曲げた状態で塗って乾かすと伸ばしたときにシワが寄ってウザい。
ですから、使用するなら上記のデメリットを認識した上で使用してください。
目的外使用になるからメーカーのサポート対象外になるけど、いざというときは接着剤の代用品とか焚き火の着火材としても使えるだろうね。