2011/07/22 Shichirin 七輪 / Zengame
簡単に死人が出る一酸化炭素事故
危ないのが、練炭等 の一酸化炭素中毒事故です。┌────────────────┐
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最近では冬場に自動車内等の密閉空間における練炭自殺が トレンディー(←死語)です。
夏にやると暑くてたまらないようで、冬場に集中しているようです。
平成18年1月14日午前9時10分ごろ、盛岡市玉山区薮川の岩洞湖上でワカサギ釣りをしていた花巻市上諏訪の会社員(58)が、密閉状態の2~3 人用のテントの中で1人で釣りをしていたところ、監視員があおむけに倒れているのを発見し、119番通報し病院に搬送されましたが、午前11時28分、一酸化炭素中毒による死亡が確認されました。
水の入っ た鍋を火力の強いホワイトガソリンコンロにかけて、テント内での不完全燃 焼による事故だそうです(盛岡東署調べ)。
↑このやり方なら、ワカサギ釣りにおいてはよくある事故だから、事故に見せかけた一酸化炭素中毒自殺に使えるんじゃないだろうか?
全国の資金繰りに困った中小零細企業の社長さんとか、一発当てて女房子供にまとまった保険金を残してやりたいお父さんなどは参考にしてよい。
参考1:『アウトドアキャンプでの一酸化炭素中毒』
参考2:『いわゆるガスこんろ用「省エネリング」につ いて』(←もう流通していないと思うが、目の細かいステンレスメッシュで代用できると思われ。)
一酸化炭素による事故は息苦しさを感じないとのことなので、これもけっこう安楽な事故なのかもしれません。
練炭以外にも、石炭(ここで「黒いダイヤ」という単語を思い出した人はジジイorババアなので、もう先が長くありません。)・豆炭・木炭・竹炭・備長炭な ども使えると思うんですが、それで自殺したという話はあまり聞きません。
しかしながら、練炭以外で成功した人も何人かいるようです。
一酸化炭素@国際化学物質安全性カード(ICSC)
でも↑の資料だと臨床症状に「激しい頭痛」と書いてあるので、安楽に逝くならば、やはり睡眠薬との併用が必要でしょう。
練炭が無くても、密閉できるガレージと自動車があれば、一酸化炭素による事故が簡単におきて しまいます。
毎年冬になると、屋外でエンジンをかけっぱなしにして寝ているところにドカ雪が降り積もって、雪がマフラーを塞いで気密室を形成してしま い、車内に一酸化炭素が流入してあぼーんという事例が雪国のどこかで必ず起きますよね。
また、密閉したガレージ内で車のエンジンをかけたまま乳繰り合って(←死語)いたアベック(←これも死語)が一酸化炭素中毒で死亡した事例が、元東京都観察医務院長の上野正彦氏の著書『死 体は生きている (角川文庫)』@角川書店 の「堤燈(ちょうちん)」という項目で紹介されています。
ものすごく参考になりますね。
今までにご紹介した事故以外の一酸化炭素中毒事故ですが、蟻酸を加熱したり、蟻酸と熱濃硫酸を混合したり、換気不十分な空間でのアーク熔接を行うと事故につながります。
建設業における換気不十分な場所での内燃機関使用とか、練炭を用いたコンクリートの養生時の事故も多いそうです。
そして、酸素濃度が何%以下になれば一酸化炭素が発生し始めるかのデータ、単位空間容積あたりの必要練炭重量についても、インターネッ ト・法医学&毒物学の文献など八方手を尽くしてみましたが、見つかりませんでした。
アーク溶接のデータならあったんだけどな・・・・・・orz
『こんなに恐い!CO中毒』@東京ガス
『(4) 死因は火傷が42.8%、一酸化炭素中毒・窒息が42.7%』@平成17年消防白書
『「まさか」と思う状況で発生する一酸化炭素中毒の怖さ』@日経BP社
『メ ルクマニュアル家庭版, 一酸化炭素中毒 297章』
『室内温水プールにおける自動車排ガスによる一酸化炭素中毒と思われる中毒事故について 』
『建設業における一酸化炭素中毒予防のためのガイドライン』
『アーク溶接作業における一酸化炭素中毒の防止について』
『いわゆるガスこんろ用「省エネリング」につ いて』@独立行政法人 製品評価技術基盤機構
『消費者用誤使用防止ハンドブック』@独立行政法人 製品評価技術基盤機構
『松下電器産業(株)に対する消費生活用製品安全法第82条に基づく緊急命令について』@経済産業省
『松下電器産業(株) に対する緊急命令について』@独立行政法人 製品評価技術基盤機構